2010年12月2日木曜日

風、立ちぬ

もう12月です。お久しぶりです。

10月に行ったライブを最後に、blaudropsは表立った活動をしていません。
曲作りに励んでいます。音質向上のため機材買いあさってます。

今までの曲作りについて、二人の見解というか目標点はほぼ一致していたと思うんだけど、
ついこの間再確認して、より一層音楽に対する情熱がわき上がってきました。
その情熱が強ければ強いほど、音楽が用意した分厚い壁にぶち当たる訳です。
新しいこと。今まで誰も聞いた事ない音楽。いやったらしい音楽。
時代の流れを変えるような、革新的なものは早々簡単には生まれてこない。
ゴッホの言葉を借りるなら、「どうせ超えなければならない峠にさしあたった」のです。

ようやく生み出した、新しいもの。全身全霊、満身創痍で表現する衝動。
しかし、新しいことは誰かが「新しい」とい言った瞬間、もう古いものになってしまう。
そしてまた更に新しいものを求めて、苦しむ。

岡本太郎さんが今から50年以上ほど前に「今日の芸術」という本を出版なさいました。
半世紀前に芸術家がこれからの芸術家に向けた言葉に、僕の心が激しく揺さぶられました。

blaudropsは、芸術家であることを宣言します。
世の中に垂れ流される“心地よいモダニズム”にお別れを告げましょう。


えーじ